リンクスゴルフ
リンクスゴルフとは昔からの自然な海岸線の地形をそのまま生かし造られた波うねったコースでゴルフプレーをする事です。人工的に造られたモダンな内陸ゴルフコースとは対照的で、リンクスコースでのプレーは自然らしさを感じる事ができます。コース自体は丘陵・波うねったフェアウェイやグリーンが多く、自然がうまく調合されています。
必ずと言っていい程、いつも吹いている海風。追い風だとドライバーショットがぐんと飛び、固い砂地フェアウェイでもすぐ止まらずバウンドしていきます。また向かい風や横風だと短いホールでもとても難しくなります。
砂地は非常に水はけが良いので、フェアウェイやグリーンは固くゴルフには1年通して適しています。雨の後でもフェアウェイやグリーンは固いのでボールはよくバウンドして進んでいきます。
リンクスコース発祥地の皆さんのイメージはスコットランドやアイルランドだと思いますが、実は世界名門リンクスコースがロンドンから簡単に日帰りで行ける場所にいくつか存在しています。ロイヤル・セントジョージズ ゴルフクラブ、これまでに全英オープン14回開催し、更に2021年にも全英オープン開催地です。 ロイヤル・シンクポーツゴルフクラブとプリンシズゴルフクラブも同様ロンドンから電車90分で行ける場所にあります。
名門リンクスコースプリンシズ はロンドンからわずか100 km
ロイヤル・セントジョージズもロンドンから日帰りで行ける場所
世界名門リンクスゴルフコースにはいくつかの特徴があります。
- 場所:海沿い、強い風によって自然に造られた丘陵があり人工的に手を加えていない。
- 木がない。あっても非常に少ない。障害物がない為、自然の力と闘う事になる。
- 細く長い草のフエスキューの深いラフや刈った芝をそのままにしているラフがある。ボールがすぐなくなり、見つかってもなかなか出せない。ラフには海岸独特の自然植物がある。
- ポットバンカー(たこ壺のような深いバンカー)がたくさんある。海風が強いので砂が飛んでいかないように深いバンカーになっている。
- コブと波うねったフェアウェイではボールがバウンドしてあちこちに進んで行くので、方向の予想がしづらい。土が砂質なので雨の後でも排水がよく固い。
- グリーンが固くて自然な平地やコブの中にある。もし高く打つとボールを落ちた所で止める事が難しい上、バウンドしてあちこち行くので距離や方向の予想がしづらい。
- 1年通してゴルフプレーに適した状態。非常に水はけが良い砂質と根が深い芝質。
これらの特徴からリンクスコースでのゴルフは比較的難しい事がおわかりになります。特に強風が吹いている時はなおさらの事。初めてリンクスコースでプレーする時はどこが魅力的なのかわからない事が多いですが数回ラウンドしていくうちに、どうして多くのゴルファーが他のタイプではなく「リンクスコース」を好むかが見えてくると思います。
海風
深いラフ・海景色
ポットバンカー
ゴルフの攻め方も違います。リンクスコースは高く打ち上げるよりも低くめに打ちます。特にアプローチショットではそれが必要になります。主な理由は2つあり、もし高く打つと強い海風では方向と距離が読みにくくなる事と固い地面に落ちてからバウンドが多くなりなかなか止まらなくなります。コブや丘陵の形を見ながらバウンドとランを計算して7・8・9番アイアンを使っていく方がよいかと思います。パターでもアプローチショットとして使う事もあります。
リンクスコースでのプレーはゴルフの原点と言っても過言ではありません。